宇宙とセラミックス

耐熱タイル

ロケット

 超高温場においてその能力を発揮する無機材料の最も有名な応用例に挙げられるのが,スペースシャトルやロケットエンジン の噴射ノズルの耐熱タイルです.宇宙から帰還する際の機体の表面温度は最高1400℃に達します. 機体や乗務員をこの高温から守ることができる軽量かつ高耐熱性の素材が必要不可欠です. カーボン/カーボン複合材料や,セラミックス繊維を固めて隙間だらけにして, 熱を伝えにくい構造にした無機材料がここに使われています.

スバル天文台主鏡; 直径8.2 m

スバル天文台主鏡
スバル天文台主鏡
はるか数億光年,数十億光年と原始の宇宙の姿を示す光を集める天体望遠鏡.   ハワイ島の頂上に設置されている日本が誇る大口径反射型天体望遠鏡「スバル」の主鏡にはゼロ膨張結晶化ガラスという セラミックスが用いられているのです.直径8.2mという大きな一枚の鏡は, 少しの温度変化に対しても歪むことが許されません. 温度が変化して鏡が伸び縮みしてははっきりとした宇宙の像が捉えられなくなるからです. これほどの大きさで,膨張しない性質は, このゼロ膨張結晶化ガラスという無機材料でなければ到底達成することはできません.